2001年ベストブートを振り返って
今回、2001年にリリースされたクラプトンベストブートを選んで見ましたが、如何だったでしょうか?
やはりまず言えるのは、「MID VALLEY強し」ということですね。特に「ARCHIVES PATHFINDER」や
「INTO THE FIRE」などはMVでなければ日の出を見なかったウルトラアイテムとも言えるかもしれません。
海外のコレクターにもMVは大人気だということですが、トレーダーにも出回っていないような音源
(出回っていたとしても極一部の人達の間のみで)や、よりロージェネのマスターを使用している
ことなどから、それは当然と言えましょう。2002年もこのレーベルなくしてクラプトンブートは
語れない年になるでしょう。
ところで、2001年の特徴としては、他レーベルの振興がめざましいことが挙げられます。
名盤ESTADIO RIVER OF TEARSをリリースしたSLUNKYレーベルや、今までリリースの少なかった
80年代初めのブートを出してくれたSILVER HORSEレーベル、CDRながら過去の日本公演を
中心に嬉しいリリースが多かったMASTERPORTレーベルが特に記憶に残っています。
もちろん、WISHING WELL取り扱いのブートも、相変わらずマニアを唸らせてくれるリリースが
多かったと思います。このレーベルが、店頭でも気軽に買えるようになって欲しいところです。
その他、プレミア化しているTARANTURA,MIDVALLEYレーベルの名盤のいくつかが
他レーベルからプレス盤でリリースされたのも、後からファンになった方々には嬉しいところですね。
そして11月、12月には待望のクラプトン日本公演が実現しました。9月のNYテロ事件の
影響で来日が危ぶられましたが、全16公演、史上最高とも言える熱演を繰り広げてくれました。
ブート系のネットでも今までになく熱い議論が展開され、特に大阪3日目(11/22)、
衛星放送の武道館(12/4)、武道館最終日(12/11)はその素晴らしいFIVE LONG YEARSの演奏
と共に伝説になりそうな予感さえさせてくれます。日本公演のブートについては、恒例EC IS HEREの
全日程BOXがありますが、前回同様、先んじてリリースされたCDRブートの方が音質が良いという、
マニアにとってはなんとも歯がゆい状況となっています。特にEC WORLD STARレーベルのCDRは、
まさにフロント・ロウで録ったのではないかと思わせる圧倒的高音質で、プレス盤のリリースを待ちきれない人
以外に、普段CDRブートを敬遠している人達をも満足させる名タイトルとなりました。
最後に、2001年はクラプトンの大親友の一人であるジョージ・ハリソンが末期ガンの為亡くなった年
になってしまいました。個人的には最も好きなBEATLEだった為、とてもショックでした。
90年に果たした、クラプトンとの来日公演を聞きなおし、BEATLESの名曲の数々をクラプトンのギター
で聴ける幸せを改めて感じたものです。
幸い、2002年2月現在、MID VALLEYレーベルからこのジョージ来日公演のリリースが予告されています。
素晴らしいリリースになることを願って、このレビューを締めくくりたいと思います。
最後まで読んで頂いて有難うございました。
また、ベストブートの選にあたってくれた以下の方々に深く感謝します。
おとぼけチューさん、隠密さん、KEYさん、まるさん、スローハンドM谷さん、猫さん
また、まるさん、スローハンドM谷さん、猫さんには画像協力していただきました。
2002 March, GROOVY PINK SHIRTSを聴きながら。zak
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