第1話 「Backless Frankfurt 1978」(2CD/Right stuff RS21003/4)
Festhalle, Frankfurt 11/11/1978
![](fig/frankfurt1978.jpg)
猫:どうもです。今日の話題は新レーベルRight stuff の第一弾、「Backless Frankfurt 1978」です。
早速ですがこれ、かなり気に入っちゃいました。初音源だと思うけど、音が予想外に良かったですね。
熊:オーディエンス録音ですが、かなり良好な部類でしょう。MC部を聴く限り、若干遠い位置で録られているかな
とも感じますがバランスも良く、各パートの音もはっきり聞き取れるし、迫力もあります。
特にドラムの音は良く録られていますね。
猫:そうそう、とてもクリアで。
熊:ヒスノイズも若干聞えますが、演奏が始まると全く気になりません。総合的にはAですね。
猫:僕も、A。時々音量レベルがドロップするところもあるけど。収録内容はどうですか?
熊:全11曲ですが、中盤から曲間カットが多くなりますので全曲収録なのかはっきりしません。
ちなみに曲中カットは「Early in the morning(disc2-1)」の頭が欠けているのみです。
猫:大体この78年後半ってブートが少なくて、基本セットリストが分かんないですよね。
といっても結構日替わりでやってたんだろうけど。
とりあえず、この時期の定番のGlasgow公演(11月24日)と比べてみると・・。う〜、微妙に曲順が違うなあ。
熊:Glasgow公演と比べると1曲少ないですね。ただGlasgow公演はアンコールが2曲で、
本編部分の曲数は変わりませんので、これで全曲収録じゃないでしょうか。
猫:本編ラストが「Cocaine」でアンコールが「Double trouble」ね。
んじゃ、全曲収録ということにしときましょう(笑)。
猫:さて演奏ですけど、この時期はタルサトップスのメンバーがどんどん抜けていって4人編成になりましたよね。
ドミノスを除くと70年代唯一の4ピースでしょう。その特徴が出てますね。
例えば「Layla」では、ジョージ・テリーがいないんで例のフレーズが出てこないんですが、
それをカバーするようなフレーズをディック・シムズがオルガンで弾くんですよ。
Glasgow公演の音源は冒頭部分のバランスが悪いので今まで気づかなかったけど。
全体にディック・シムズの好サポートが目を引きましたね。「Cocaine」のオルガンソロとかカッコよかった。
「Early in the morning」のクラプトンのスライドも良かったし、なかなか楽しめました。
熊:個人的に感動したのがMuddy Waters参加の「Standin’ around cryin’」ですね。
この曲におけるM. Watersは「凄い」と言うしかない。1st verseはECが歌っていて、
2nd verseからM.Watersが歌っているのですがもうそれはそれは全然迫力が違います。
なんたってM.Watersが歌った途端に音が割れまくってしまうぐらいですから...。
猫:割れてた、割れてた。もっとマイクから離れて歌ってよっていいたいね(笑)。あとコーラスが悲惨だった。
なにしろ女性コーラスはいないし、タルサトップスでただ一人ヴォーカルがとれるジョージ・テリーもいないんだから。
「Layla」のコーラスとか誰がやったのかな。ジェイミー・オールデイカー?
熊:これ、コーラスというよりただ怒鳴ってるだけですよね(爆笑)。
猫:そう、歴代クラプトンバンドの中で、間違いなく最貧弱なコーラスね。
熊:パッケージングですけど、スリップ・ケース付の薄型プラケで、悪くない出来だと感じました。
猫:デザインは綺麗ですね。WWやMasterportやSlunkyよりずっといい。でもこのプラケの写真のクラプトン、あんまりだなあ。
なんかちょっと危ないオッサンていう感じで(笑)。
熊:総合的には、これは中々侮れないブートですよね。全く話題にはなりませんが(笑)。
猫:侮れない、侮れない。
熊:このツアーはGlasgow公演のSBがあるものの、他にはNew Castle公演を収録した「Rolling year」(WW)があるくらいで、
音源的にも貴重だし、ましてやこれだけの音質なのですから。
猫:「Rolling year」のNew Castle公演もまあまあ聴けるけど、本作にはかないません。
熊:新レーベルRight stuffの第一弾、まずは合格であります(爆)。
猫:文句なしに合格ですね(パチパチ)。
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ジャケ写2枚の説明
黒い方・・・スリップケース
白い方・・・プラケース
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